塗りが…わかんねぇよ…
今まで何枚も描いてきて、描き終えた時はいつも
「よし、これで塗りは覚えた!次こそは手順よく描けるぞ!」
なんて思うのに
「な、なんで…?しっくりこねぇ…塗りってどうやるんだっけ…。」
なんて事になっちゃう。
それでわかんないなりにもがいてもがいてたらやっとちょっと道筋が見えてきて、ひとつひとつパーツを描き込んでいって勢いに乗ってなんとか完成というのがいつものパターンなのですよ。
1枚だってラクだった事はない…。
漫画だってそうだな。一話だってラクだった事はない。
慣れたってそれなりの労力はつきもの。そう割り切って漫画やイラストにエネルギーを注いで描いていこう。
今日は「フレフレ少女」を観ました。
物語の導入で、主人公の桃子のキャラがよさげでしたので。
それで最後まで観たのですが、正直、ちょっと物足りないかな…。
それは、キャラクターがストーリーのために動いている気がしたから。
大嶋くんを応援するために応援團に入って合宿でキツイ思いしてやめたいと思ったけど仲間と絆深めたり自分の気持ちに決心付けて最後は大舞台で全力の応援をするという話なんだけど、途中で先が見えてしまった。
キャラは、応援團に入ってくるヤンキーっぽい人、ナヨナヨした気の弱い人、単純バカな人、という性格づけもしているんだけどその個性は最初だけで、あとは桃子についてくるだけ…というモブキャラになってしまっていた。
桃子役の新垣結衣はもともとおとなしい性格(なんだろうな)というのもあって、後半のキリッとした役になって雄雄しく応援していてもどこか芯の細さを感じてしまう。
これと比較してしまうのが「SWING GIRLS」。
あの映画はすごくキャラクターがしっかりしていておもしろかった。
ジャズバンドで20人くらいいるんだけどその一人一人がほんと個性持ってってしかもおもしろい。
それどころか家族や先生、バイト先のスーパーの人、音楽教室のいじめっ子とか脇役まで性格がはっきりしている。そのキャラならではの行動をしたりセリフを言ってくれるので、先が楽しみだしリアリティがある。
そういう面で言えば「フレフレ少女」はちょっと物足りなかった…。
学校とか夏の雰囲気は青春邦画っぽくて好きです。
ただ、ちょっと思った。これ…ストーリーとかキャラとかより
「新垣結衣が学ラン着て応援する姿」を堪能するための映画なんじゃないか?
この頃のガッキー人気はすごかったし
「ガッキーで映画撮るぞ」「何がいい?」「学ラン着て応援團とかいいんじゃないスか?」「萌えるわ~、それ!いこう!」
なんて経緯でできたのであればちょっと納得できる気がする。
キャラやストーリーが煮詰まってなくても、ガッキーというキャラクターとその学ラン姿を楽しんでもらう事に一番の重点を置いているのかもしれない。
それでも、こうやって時間が経った後も楽しめる映画にするためにももう少し作り込んで欲しかったなぁと思います。
作品の感想を書くと批評する立場になって偉そうな文面になってしまって恐縮です…。
自分の漫画を棚に上げて、って感じですが今回の「フレフレ少女」で感じた事をこれからの漫画制作に活かしたいです。